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消費税は低所得者ほど負担が重い?

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消費税は逆進的な税金だと言われています。

この「逆進的」「逆進性」という言葉はどういう意味なのでしょうか?

逆進と反対の意味の言葉に「累進」という言葉があります。

「累進的」「累進性」「累進課税」などと使われます。

お金持ちの人ほど高い税金を払う、というのが累進課税です。

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そして逆進というのはその反対の意味ですから、

低所得の人ほど税金の負担が高くなる

という意味になります。

所得税は累進課税です

わたしたちが毎月の給料から引かれている税金、それが所得税です。

所得税とは所得に対してかかる税金のことです。

そして、所得税は累進課税なので、所得が多い人ほど税金の負担が重たくなります。

所得税の税率はこのようになっています。

課税所得195万円以下……5%
課税所得195万円超330万円以下……10%
課税所得330万円超695万円以下……20%
課税所得695万円超900万円以下……23%
課税所得900万円超1800万円以下……33%
課税所得1800万円超……40%

「所得が多い人の方が所得税が多くなるのは当然でしょ?」と思われるかもしれませんが、所得税の税率は一律ではないので、結果的には所得が多い人は莫大な所得税を支払うことになっています。

もし所得税率が一律10%であれば、所得が100万円の人は所得税10万円、所得が1千万円の人は100万円になります。
これでも大きな差があるというのに、所得税率が違えばこの差はもっと大きくなります。

所得が100万円の人は税率は5%なので、所得税は5万円になります。
所得が1千万円の人は33%になるので、330万円です。(控除額があるので実際には200万円弱になります)

このように、所得が多い人ほど所得税を負担する割合が大きくなる、これが累進課税というものです。

消費税は逆進課税か?

では、消費税はどうして逆進課税だと言われるのでしょうか?

それは、低所得の人ほど、家計の中で消費が占める割合が高いからです。

たとえば月収100万円の人は、たしかにたくさんの買い物をするかもしれませんが、そもそもたくさんお金があります。

100万円のうち50万円を消費に使ったとすれば、それにかかる消費税は5%なので2万5千円の消費税を支払っていることになります。
2014年4月からは消費税が8%になるので、支払うべき消費税は4万円になります。
消費税を4万円支払うということは、収入のうち4%を消費税に支払う、ということになります。

一方月収20万円の人の場合はどうでしょうか。
月収20万円の人でも生きていくためにはご飯も食べますし電気も使います。
なんだかんだで15万円を消費に使っているとすれば、消費税は7,500円。
消費税が8%になったあとは1万2千円になります。

月収100万円の人は4万円支払うのに対して月収20万円の人は1万2千円で済むのですから、低所得の人の方が税金自体は安いですよね。

でも問題はそこではありません。

月収20万円の人が消費税に1万2千円支払うということは、収入の6%を消費税として納めているということになります。

所得税の場合は所得が多い人ほど税率が上がって生きましたが、消費税の場合は収入の少ない人の方が負担割合が多い、という問題が出てくるのです。

消費税は不公平な税金なのか?

消費税は、低所得の人ほど負担割合が大きくなるので、不公平だ、という意見があります。

しかし本当にそうでしょうか?
たしかに、負担割合で考えれば低所得の人ほど消費にかけるお金の割合が多いので、必然的に消費税の負担割合も高くなってしまいます。

でも、金額だけで見ればやはり、低所得の人の方が使えるお金自体が限られるので、消費税として支払う金額自体は少なくて済みます。

消費が多い人ほどたくさん納税することには変わりないですよね。

消費税は逆進課税になっているからなんとかすべきだ、とういことで、以前から言われているのが軽減税率の導入です。

軽減税率というのは一部の項目に限って税金を軽減する、というもの。

たとえばイギリスの消費税は20%と日本よりもかなり高いですが、食品は0%、つまり非課税です。
食品自体は0%になるものの、テイクアウトや外食、お菓子に関しては20%かかることになっているのが特徴的です。
つまり「生きていく上で必要な食料品には課税しないけど、贅沢する分に関しては課税します」っていうことですよね。

消費税増税の話になると、「欧米はもっと消費税が高いんだから、日本も上げるべき!」といったことが言われますが、欧米諸国の例をみても、消費税が一律に高いという国はほとんどありません。

食品以外にも、それぞれの国で特定の項目については税率を低くしたり非課税にしたりしているものなんですよ。

日本でもこの軽減税率を導入するべきだという意見もあります。
でも、それが低所得者にとって良いことかどうかは分かりません。

たしかに、食品など生きていく上で不可欠なものが非課税もしくは軽減税率になればウレシイですが、うれしいのは低所得者だけではありません。

お金持ちの人だって食品は買うのですから、お金持ちの人が支払う消費税も少なくなってしまう、という問題があるんですね。

さすがに「高級スーパーは10%で庶民派のスーパーは0%」なんて言い出すときりがないと思いますし、軽減税率を導入するというのはなかなか手軽にできることではないようです。

消費増税で格差は広がるか?

消費税が8%になることは決まっていますが、それによって経済格差は広がってしまうのでしょうか?

とりあえずは低所得層を対象に給付をするということは決まっているようですが、それ以降の生活は大丈夫なのでしょうか?

低所得層の場合は消費に使うお金自体が少ないので納める消費税も多くはありませんが、すでに生活がカツカツで削れるところが無い、という人にとっては厳しい増税となるのではないでしょうか。

最近は食料品の値段が上がったりして増税以外でも家計の負担は増えています。
消費税が上がったあとの生活をある程度見越して、ムダ遣いは控えて賢くお金を使いたいものですね。

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